13話 白い砂浜に響く産声

 

「ただいまー」
 突然、よく通る女の声が屋敷に響き渡った。
「ふ……ふぁ……ふぁ……」
「あああ。ラフィが起きたぁぁぁあ」
 カロンが悲痛な声を出した。
 最近、彼は子育てに疲れている。乳飲み子と言うのは、三時間に一度ぐらいの割合でミルクを与えなければならない。
 しかし、それを楽しんでいるように見えるのは、ラァスだけではないだろう。
「ラフィは泣いたお顔も可愛いねぇ」
「っていうか、静かな泣き方でいいわね」
「泣く子はすごくなくもんね」
 ラァス、メディア、アミュが好きに言う。
「ラフィちゃん。びっくりしたのね」
 アミュはカロンの背中で泣きそうになっているラフィの頬をつついた。
「あと、おしめ代えてあげた方がいいと思うの」
 アミュが言う。
「そうか」
 カロンは手馴れた手つきでラフィニアを背中から降ろし、テーブルの上でおしめを代える。
「……前々から思ってたけど、なんで『王子様』のカロンが子守慣れてんの?」
「昔、妹のラフィニアを私が面倒を見たことがある。
 乳母が足を痛めてな。信頼できる数少ない人物だったものだから、何かあってもいけないと思い代理をしたことがある。元々、おしめを変えたりはしていたしな」
 おしめを変え終えた彼は、すっきりして泣き止んだ彼女を見て微笑む。
「カロン……信頼できない人ばっかりだったの?」
「ああ。私が家を出る前までは、兄を差し置いて王になるのは私だと信じられていたようだからな」
「なんで?」
「賢者であり、魔道師であり、科学者。
 私は何でもそつなくこなす天才だからな」
 ラァスは疑いの目線を向けた。
 実際には、ありえそうなことだと思いながら。
 彼の性癖はともかく、人格と、何よりも能力がずば抜けている。そう信じられることがあっても不思議ではない。
「しかし、今の声は誰だったのだろう?」
「役者みたいによく通る声だったね」
「見てこようかしら?」
 メディアがドアへと向かうと、ドアが引き開けられた。
「母さん、久しぶり……誰?」
 見知らぬ女の子だった。少し癖のあるこげ茶色の髪。そして、深い緑の瞳。無愛想な雰囲気だが、ものすごい美少女だった。
 膨らんだ腹が、彼女が誰であるかを物語っていた。
「……ひょっとして、メビウスさん?」
「そうだけれど……母さんの新しいお弟子さんかしら?」
「始めまして。ラァスです」
 ラァスはぺこりと頭を下げた。
 皆もそれぞれ自己紹介する。
 ──でも、なんかイメージ違うな。
 ハウルの話を聞いていると、どうしようもないおドジさん、というイメージだった。ハウルの父親がベタぼれしているのも理解できるほどの美人だが、顔はヴェノムには似ていない。きっと、父親似なのだろう。
「ところで母さんとハウルは?」
「厨房に。
 さっきの声は聞こえたと思うから、すぐに来ると思います」
 ラァスは椅子を引きながら言う。彼女は微笑み、礼を言って椅子に座った。
 女性には優しく。特に妊婦さんには。
「あら、可愛い赤ちゃん。貴方のお子さん? そっくりねぇ」
「違う」
 カロンは笑顔で、しかしきっぱりと否定する。
「金髪同士だから、ホント親子に見えるのも当たり前よね」
「ねぇ。同じような綺麗な青い目しているし」
「本当に、親子みたいで羨ましい」
 唯一純粋に羨むアミュの無垢な視線にに負けて、カロンは肩をすくめた。
 それから背負い紐で、ラフィニアを背負った。
「メビウスさん。ハウルと師匠、呼んできましょうか?」
「あら、ありがとう。でもいいわ。すぐに来るから……ほら」
 ばたばたと、珍しく騒がしい足音を立てて、息を切らしたハウルがやってきた。
「か、母さん!?」
「……ハウ……ル?」
 メビウスは立ち上がり、ハウルへと歩み寄る。
「母さん……」
 ハウルはメビウスをひたと見つめた。
 感動の親子の再会だろうか?
 微笑まし……。
「まあ……大きくなったわね」
「ったり前だ! もう四年も会ってないんだぜ!?」
 ある意味、ものすごい親子である。
 母親よりも祖母にべったりな子供。見た目はしっかりしていそうなのにも関わらず、どこか抜けた母親。
「ハウルがいなくて、寂しかったわ」
「そう思うなら、遊びに来いよ」
「私が行くと、ウェイが行きたがるもの。そうすると、母さんもハウルも不機嫌になるから、我慢していたのよ」
「アホか。そんなの追い出せばいいんだろ。ガディス叔父さんに、邪魔だから引取りに来いとか言って」
「そうなのだけどね……。ほら、母さんって、ガディス様の事は輪をかけて嫌っているみたいだから」
 ハウルは小さく被りをふった。
「ハウルだって、帰ってこなかったじゃない」
「俺はいいんだ」
「……なんだか、ウェイに似てきたわね」
 ハウルは硬直する。しばらくして、泣きそうな顔をした。
 ラァスは彼の父親を思い起こし、小さくため息をついた。
「メビウスさん。それはいくらなんでもひどくないですか? ハウルはちょっと自分勝手な理論で行動する事はありますけど、少なくともあの人には逆立ちしても敵わないぐらいまっとうな理論ですよ」
 ラァスの言葉に、皆頷く。
 ハウルは泣きながらラァスに抱きついた。
「お前って、いい奴だな」
「さすがにね。あれを見たらね」
「まったくだ。つき合わされたというのが、今思い出しても恥ずかしい」
「確かにね。あれに付き合うか、痛い目を見るか。真剣に悩むわね」
「うん、アレはいやだなぁ」
 皆、思うことは同じだったらしい。
 少女二人も、三人の辛かった気持ちを理解してくれていたようで、安心した。
 あれは強要されてやったことである。
「あの……ウチの旦那、一体何をしでかしたの?」
 メビウスが不安げに問うた。
「気にすんな」
「気になるわよ」
「馬鹿につき合わされただけだから。浮気とかそういうんじゃない」
「いや、馬鹿な事されるよりは、浮気された方がマシなんだけど」
 ラァスはメビウスの立場に立った場合を考えた。
 浮気は絶対にされる。これは確信。あの男は、絶対に浮気をしている。特に女房が妊娠中なら、浮気しないはずも無い。
 ──なるほど。
「ああ。本当にどうしてあの男は……」
 彼女は小さくため息をついた。
 それからしばらくすると、のんびりとした足取りでヴェノムがやってきた。

「なぁなぁ」
「聞いても無駄だよ」
 ハウルはため息をついた。
 メビウスが来てから翌日、陣痛が来たらしい。
 それはいいが、部屋の前で座り込んでいる自分が、少し空しくなった。
「はぁ。僕まで追い出されるなんて、心外です」
 いつの間にか、ハウルの隣にウェイゼルがいた。
 神出鬼没がこの男の持ち味だ。ラァスが驚いて尻餅をついたぐらいで、今のところは害は無い。さすがに妻が産気づいてなお遊ぼうとは思わない……ことを祈っている。
「追い出されたのか……」
「アミュちゃんとメディアちゃんは手伝ってるのに」
 経験しておくといいと、二人はヴェノムを手伝っている。
 カロンはラフィニアがぐずったので、散歩に出かけた。
「……ねぇ、ひょっとしてさ」
 ラァスが耳打ちする。
「ウェイゼル様って、仲間はずれにされるのがキライなだけ?」
「……まあ、寂しがり屋ではあるな」
「寂しがり屋な神様って……」
「俺は一人でも平気。むしろ、一人で裏から手を回すほうが好き。ヴェノムさえいればそれでいい」
「……だろうねぇ、君は」
 ラァスは何度目か分からないため息をついて、ドアを見る。
「そういえばヨハンはどこにいったんですか?」
 ウェイゼルが問う。
「お湯沸かしてる」
「そうですか」
 ラァスがくいくいと袖を引っ張った。
「何だ?」
「なんか、ウェイゼル様が男の人、しかもおじいさんに興味を示すことなんてあるの?」
 ウェイゼルとの交流はごく短いものであったはずなのだが、ラァスはこの男のことを見抜いていた。
 行動を起こした後はまったく予想が付かないが、行動原理は非常に分かりやすい。悟ったとしても無理はない。
「ほら、料理美味いだろ? こいつは美人と美食に生活の大半を費やしてるから。
 祭りでもないとさ、地神、風神って暇なんだよ。水神ともなると、そりゃあもうひっきりなしに呼びかけがかかってうっとうしいらしいけど。火神も暇だな」
「……そう。暇人同士でで仲がいいんだね」
「そうそう」
 ウェイゼルが、ハウルの後頭部を引っつかむ。
 聞こえて当然なのだから、当たり前といえば当たり前。
「んだよ」
「父に向かって暇人とはなんですか。その分、見回りをしているじゃないですか」
「んで、トラブルを見つけたら手を出すのか?」
「巫人に命じる」
 神とは、基本的に人間には手を出さないと言うのが決まりだ。
 ただ、四神は四精霊の王でもある。どうしても人間に関わってしまう確率が上がるので、認められていない事も無い。
 トラブルに巻き込まれているのが自分好みの美女であれば、間違いなく手を出すだろう。ああ、手を出す。間違いなく。それでメビウスに殴られるのだ。
 ──ああ、俺の両親って、仲がいいんだか悪いんだか……。
 円満夫婦ではないが、ラァスの家庭事情に比べれば、マシなのではないかと思う。
 ちょっとした空腹や胃が痛くなるようなストレスなど、生死には関わらないだけマシだ。きっと。
「ハウルのときがこの上ない安産だっただけに、心配です。二度目は難産ということは多々あるようですから」
 ラァスが何か言いたげだったが、口を閉じる。
「ヴェノムがそうだったのか?」
「……さあ。よく覚えていません」
「ひどい男だな」
「僕の子じゃありませんでしたから」
 なんとなく……胸に何かがつかえた。
 なぜだろう?
 よく、分からない。
「俺……」
「ん?」
「釣り行ってくる」
「へ!?」
「陣痛が始まったからって、簡単に出てくるもんじゃねぇだろ?」
「そーだけど……」
 下手をすれば明日になる。
 だから、ここでこうしているのも意味は無い。
 父親がここにいるのだから。
「んじゃ、僕もいこ」
 二人は立ち上がり、海に向かう。
 海は好きだ。
 広くて、深くて、とても落ち着くから。

 ラァスの周りには、何人かの人魚がいた。
 彼らは美しいものが好きだ。水と地は相性は良い。ラァスと仲良くなるのは、当然だった。
「どーでもいいんだが、そこで遊ばれると釣れないんだけど」
 その文句に、皆は一斉にハウルを見た。
「特にシィシル! お前邪魔!」
 その言葉に、その背に乗っていたラァスが言い返す。
「こんな可愛い子に、邪魔なんてひどい!」
「可愛かろうが、なんだろうが、人魚とイルカが密集してたら、魚なんて逃げるだろ!」
 彼らは凶悪無比な捕食者なのだから。
 特に人魚どもは。
「すみません、ハウル様」
 人魚の少女が、びくびくとして謝った。
 ──はっ……。
「考えなしにはしゃいでしまいました」
 ハウルは肝心な事を思い出した。
「僕らは、海の底深くで遊びます」
 ──こいつら、気が弱い奴多いんだった……。
 王やその一族という例外ばかりを見ていたから。
「ハウル。そんなに強く言ったら可哀想だよ。女の子に対して」
 男はいいのだろうかと思いながら、ハウルは肩を落とした。
「分かった分かった。好きなだけ遊んでろ」
 今日は釣れそうもない。
 ラァスがわぁいと言って、シィシルの胴をさする。
「セルス、まあ、頼んだ。またこないだみたいな変なのが出ないとも限らないしな」
「はい」
 セルスは頷き、シィシルの元へと行く。
 ちなみに、ラァスはちゃっかり真珠や珊瑚などを貰っていた。
 彼らにとっては価値の高いものではないので、友好の証なのだろう。あの男の本性も知らないで。
 ──うーん。止めるべき、放置するべきか……。
 結論は、まぁいいやだった。
 盗んだというわけではないのだから。
 それからしばらく無意味に釣竿をたらしていた。そろそろ空しくなってきた頃。
「ハウル様」
 振り返ると、風精のクロフとウィアがいた。
 クロフは常にヴェノムの側にいるので、ウィアと一緒にいるのは珍しい。
「どうしたんだ? 珍しい」
「お生まれになりましたよ」
 ウィアが言う。微笑みながら。
「も、もう!?」
「はい。予定日に苦も無く生んでしまわれるあたりが、メビウス様らしいですわ」
 ウィアは本当に嬉しそうだ。彼女も子供が好きだ。小さな頃は、メビウスよりもウィアに世話になっていた記憶が強い。
「女児です」
 クロフが言う。
 妹。
 念願の、妹。
 おにいちゃんとか後をついてくるような、可愛い女の子。
「え? 妹!? マジで!?
 ラァス、妹が生まれたって!」
「ええっ!? もう!? 女の子なの!? よかったねっ!」
 ラァスはシィシルの背から、一跳びで陸に上がる。
「どっちに似てるんだ?」
「それはまだ分かりませんわ。目を開いていませんから」
 この際、どちらでもいい。
 父親も顔だけはいい。もちろん、母親似なら文句なしだ。
「じゃあ、僕もう戻るね」
 ラァスは人魚達に手を振った。
 ハウルは振り向きもせずに、屋敷へと向かった。
 胸のつかえも、いつの間にかなくなっていた。

 赤子が二人。
 並ぶと、とても愛らしい。
 ただ、ラフィニアの方は生後間もないとは思えないほど、しっかりとしていた。
 生後一ヶ月ほどに見える。首も据わりかけている。
「始祖だからかしら?」
 メビウスが問うた。
「そうですね。卵の中で、ある程度の成長はしているのかも」
 ヴェノムが答える。
「まあ、ヒースはゆっくりと大きくなっていこうね」
「僕としては、早く歩けるようになって、パパとか呼んでもらいたいとか思うんですが」
「そうね」
 それぐらいの時期が一番可愛いという。
「その頃には、うちで預かろうか? オヤジに変な影響を受けるといけないし」
 ハウルは妹の小さな足の裏をつつき、遊びながら言う。
 ちなみに、ハウルはよく寝る子だったらしい。今では信じられないが、食べることもせずに寝ていた。ミルクを飲んでいる間に寝てしまい、飲ませるのに苦労したらしい。
 この子もそうでないとは限らない。
 そういう時に、足の裏を刺激して起こすのだ。
「あはは。ちっせぇ足」
「ハウル。貴方はもっと小さかったですよ」
「……そーなん?」
 ヴェノムの言葉に、ハウルは正直驚いた。自分が、こんな小さな赤子よりも小さい時期があったのだ。
 ──変な感じ。
 変だ。なぜだろうかと思い、原因は山ほどあるのを思い出す。
 どうも、この夫婦といると調子が狂う。
 天敵、なのだ。両者が。
 幼少時のトラウマのせいだろう。吐くほど不味いものを無理矢理食べさせられたり、ろくでもない場所を連れ回させたり、夫婦喧嘩に巻き込まれて生死の境を彷徨ったり、色々な普通でない恐怖体験を味わったり……。
「……ヴェノム、この子はうちで育てよう。こんな夫婦の元に置いていたら、きっと不幸になる」
「ハウル……そんなに不幸だったの?」
「母さん、俺の頭蓋骨陥没させたの覚えてないのか? 治ったからいいものの」
「あれは滅多にない事故よ。ウェイゼルの側にいたハウルが悪いの」
「俺、髪焦がされた事もあったぜ。腕も折られたし。浮き島から落ちかけた事もあったし」
 ヴェノムは目を伏せた。
 普通、息子が夫婦喧嘩に巻き込まれて大怪我をするのは事故ではない。
 ヴェノムが真剣に考え始めると、ウェイゼルが娘を庇うようにして前に出た。
「ダメです。僕が可愛い娘をそんなに乱暴に扱うはずがないじゃないですか!」
「まあ、それはそうなのですが……」
「ということだから、安心なさい、ハウル」
 ある意味メビウスが一番危険なのだが……。
 ひょっとしたら、父以上に苦手かもしれない。好き嫌いではなく、苦手。
「でも、もう少しここにいるでしょう?」
「そういうわけにも……体調はもういいし」
 出血のため、貧血になっている程度だ。それ以外は、ヴェノムが癒してしまっている。貧血にしたって、ヴェノム特製の薬湯を飲んでいるのだから、すぐに改善されるはずだ。
 つまり、養生する必要がないのだ。
「もう行ってしまうのか……」
 ショックを受けたのはラフィニアの母、カロン。
 母乳を分けてもらってとても嬉しそうにしていた。
「そうか……残念だ」
「また遊びに来るわ。ヒースもお友達が欲しいでしょうから」
 メビウスは言ってヒースを抱き上げた。
「クリス様に挨拶に行くわ」
「そうですか。無理をしてはいけませんよ」
「ええ、もちろん」
 メビウスはウェイゼルを見る。彼はメビウスの肩を抱いた。
 まあ、ぱっと見はお似合いの二人だ。巻き込まれたら普通死ぬような、一方的な喧嘩をしているとは思えないほど。
 二人はとても、仲が良い
「じゃな。遊びに行くから」
 ハウルが手を振ると、ヒースが手足を動かした。
 猿みたいな顔をしているが、やはり可愛い。
そう思った瞬間。
「ヴェノム、また今度」
 そう言って、家族達は消えた。
 あの男の事は、この際どうでもいい。
 今日の日付を忘れないようにしなければならない。
 来年、とびきりの誕生日プレゼントを用意してやらなければ……。
「そういやラァスって、誕生日近いんだよな?」
「うん、明後日」
 何も用意していない。
「ということは、ラフィとヒースとラァスで、三人も固まってるのか」
 さすがにすべて連続していないのが救いだが。
「そういえば、アミュの誕生日は?」
 ラァスすら失念していたようで、首を傾げて問うた。
「ええと……十月?」
 もう、過ぎている。
「誕生日っていう習慣、村になかったの。だいたい十月ごろって事しか分からないし」
「では、明後日のラァスの誕生日に、アミュのお祝いもしましょうか」
 それに皆は賛成する。
 プレゼントを明日までに用意しなければならないと言う困難はあるが。
 夜中にでも抜け出し、実家のめぼしいものを持ってこればいいだろう。
 さすがに、凝った物を用意する時間はない。
 ラァスが早速、行動を始めた。何か言い事を思いついたらしい。カロンは大変だと言って、出て行った。さすがにラフィニアはヴェノムに預けて。
 明後日は、なかなか楽しい日になりそうだ。

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あとがき