19話 あたしと魔王の身内

 

 慶子は家に帰ると、靴を揃えて脱ぎ、だらだらとリビングに向かう。もうすぐ春休みだと思うと、やる気がなくなり、休みともなるともうただひたすら惰眠をむさぼりたい気持ちになる。早く来い来い春休み。ぐーたら生活万歳。嬉しい毎日朝寝坊万歳。
 慶子はそんなことを考えながらドアノブを回しリビングに入ると、真っ先に目に飛び込んできたのが、クッションを抱えて怯えるフィオと、しばらく前にいつの間にか設置されていたパソコンの画面に映る半裸の少女のCG。
 慶子は猛烈な勢いでパソコン前まで走り、その傍らにあったそれらしきパッケージを手に取った。
 黒髪のメイドが書かれており、明らかに怪しい雰囲気を醸し出していた。
「…………」
 取扱説明書を見ると、やはりこれは紛れもなく『エロゲー』と呼ばれる物体であった。
 慶子はゲームをパソコンから取り出し、ディスクをまっぷたつに叩き割る。パッケージと説明書を黒いゴミ袋に入れ、それをたたきつけるようにしてゴミ箱に入れる。そしてその場でようやく現在の状況への疑問を思い出し、首だけを後ろに向け、引きつった笑みを浮かべた。
「け、慶子が恐いぃぃいっ」
「つい反射的に始末したけど、これはどうしたの?」
 失礼な言葉は聞かなかったことにして、答えが一つしかない問いを口にする。
「そ、それはアヴィがおいていったんだ。やってみたら、なんかちょっといつもやってるのとは違うし、恐くなってきたから少し離れていたら、慶子が帰ってきたんだ」
 それで震えていたのかと納得する。これこそ教育のたまものである。慶子はフィオを褒めてから、北側にある部屋へと向かった。アヴィシオルが勝手に空いた部屋を使って、自分のコレクションルームにしてくれたのだ。フィオが喜んでいるから放置しているが、正直迷惑である。慶子は今日初めて、まともにそこへと足を踏み入れた。ぱっと見たところ、慶子でも知っているタイトルや、頻繁にテレビで宣伝していたソフトがあった。もちろん知らないタイトルもあるが、ごく普通に見える。怪しく見えても、中を見れば決してアダルトな内容の物ではなかったりと、他は比較的健全だ。それでも慶子は探し、備え付けのクローゼットの中に勝手に置かれた棚をあさる。
 その中に、看護師──あえて言うなら看護婦が書かれたパッケージを発見した。説明書を取り出して見ると、それをすぐに元に戻す。また別のソフトを手にすると、今度は──などを繰り返し、慶子は切れた。
 慶子はポケットの中にある、可愛いストラップがじゃらじゃらとついた携帯電話を取り出し、着信履歴の一番上にある大樹の番号を見ると、握りつぶす勢いでボタンを押す。
 数度のコール音の後、大樹の明るい声が聞こえた。
『はーい、ケイちゃん。な・あ・に?』
「今日はオネエサマとは遊んでないのね」
『やだなぁ、ケイちゃん。さっき学校終わったばっかりなのに。そんなに嫉妬してもらえるなんて、期待してもいいのかな? 俺の身体はいつでも空いてるよ』
「いやあんたの事なんてどうでもいいから、素直にアヴィシオルを差し出しなさい」
『さ……差し出し?』
 大樹は奇妙な上がりぎみのアクセントで言う。
『アヴィ、何かしたの?』
「いいから代わりなさい!」
『いやいないよ。家の方にいるんじゃないかな』
「ええと……魔界?」
 それでは連絡のつけようがない。まさか、危険を察知して逃げたのだろうか?
『いやこっちの家』
「家があるの?」
『ん、まあ。あいつにも一応は家庭があるよ』
「へぇ、家あるんだ。番号は?」
『いや、あの、あいつ何したの?』
「忘れ物があるから、取りに来て欲しいの」
『忘れ物?』
「あいつの置いてったエロゲー」
『…………ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
「うるさい」
 謝り始めた彼を冷めた声で制止する。慶子の一声で大樹の平謝りはぴたりと止んだ。
「で、番号教えて」
『うう……教えたいけど、人の家の番号教えるのはなぁ。アヴィだけじゃないしな』
「何いってんのよ。人の家の空き部屋を勝手に掃除して占領している男の電話番号も知らない現状が間違ってるのよ」
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
「うるさいっ!」
 再度彼の謝罪を止め、慶子は足を踏みならして気を取り直す。
「で?」
『教えるから。でも、他の人は無関係だから、怒りをぶつけるのは本人だけで……』
「分かってるわよ」
 そうして慶子は大樹からアヴィシオルの電話番号を聞き出した。
 慶子は落ち着くために何度か深呼吸をし、怒りを表面上に表さない程度に収まったと感じると、メモした番号に電話をかける。
 三コールほどしたとき、あいての受話器が上がる音がした。
『はい、星川でございます』
 まだ若い──女の子の声だった。
「東堂と申しますが、アヴィシオルさんはご在宅でしょうか?」
『申し訳ありませんが、アヴィシオル様はただいま帰省中です』
 様付けというのにやや面食らう。
「そうですか。いつごろ戻られますか?」
『さあ……早ければ今日中に。遅ければ……数週間は戻られません。急用でしたか?』
「いえ、そういうわけでは」
『よろしければ、伝言を承りますが』
「ありがとうございます。じゃあ、戻られましたら、忘れ物を取りに来て頂けるようにお伝えして頂けますか? 高価なものですら、扱いに困っております」
 本当に困る。すべて処分するのはいいが、万が一誰かの目に触れれば、兄の保の印象が悪くなる。現在この家であのようなソフトを購入しそうなのは、彼だけなのだから。爽やかな格闘家として、女性に人気が高い彼の評判を落とすことはない。無敵なほど強くて心優しい好青年というのが、老若男女問わずに人気らしい。
『扱いに困る忘れ物ですか?』
「いえ、大したものじゃないんです」
『最近、ゲーム機とパソコンとオーディオなどがうちから消えているんですが……』
「たぶんそれです」
『も、申し訳ありません! なんてお詫びを言っていいのか』
「いえ、邪魔にはなっていないので。それに、ぜひ本人に取りに来て頂きたいんです。日頃のお礼も兼ねて」
 相手はしばしの間黙り込む。彼女はアヴィシオルとどういった関係だろうか。ここはおそらく、アヴィシオルが明神家と出会うきっかけとなったという、大樹の親戚の家なのだろうが、彼はどのような日常生活を送っているのかはまるきり知らない。そんな男を家に上げていたのかと思うと、自分の危機感のなさを痛感する。
『わかりました。帰り次第、お伝えいたします』
「ありがとうございます。では、よろしくお願いします」
『はい。責任を持って承ります』
「それでは失礼します」
 そう言って受話器を置く。
 帰ってこないことはないだろうし、ここに来ないこともないはずだ。
 また来た時は──徹底的に教育してやる。二度とこんな愚かなことをしないほどには、たたき込む。
 反省しなければ、問答無用で出入り禁止。
 男というのは、たまにがつんと言ってやらなければわからないのだ。


 翌日。
 フィオは退屈なのでテレビゲームをしていた。慶子は休みなのだが勉強で忙しく、遊んでくれない。ディノは今読書に夢中だ。なんでも保が買ってきたベストセラーの恋愛小説らしい。保が忙しくて読めないのでディノが先に読んでいる。慶子は恋愛小説が嫌いなので読まないらしい。
 隣のオーリンは可愛いウサギの姿でおやつの野菜を食べている。もぐもぐする姿はとても可愛い。明日、慶子と大きなペットショップに連れていってくれる約束をしていた。オーリンが様々なものに化けることができるように、学習させてくれるのだ。ついでに買い物をするらしい。
「オーリン、明日が楽しみだな」
 オーリンは顔を上げて頷いた。そんな姿も可愛い。もちろん元の姿も可愛いのだが、慶子は理解してくれない。慶子はふわふわしたものが好きなのだ。
 フィオはうきうきしながらゲームをすすめる。ちょうどボスを倒してセーブしたころだろうか。玄関のチャイムが鳴った。フィオは立ち上がり、居間にあるインターホンの画面を見た。玄関の前に若い女がいた。フィオはボタンを押して話しかける。
「どちらさまですか?」
 慶子に教えられた通りに聞く。新聞屋とセールスは追い返せばいい。あと、ガス屋や水道屋も追い返す。家に上がり込んで、物を買わせようとする悪質な手口があるらしい。
『星川真澄ともうします。東堂慶子様はご在宅でしょうか?』
「慶子はいるが、友達か?」
『いえ、そういうわけではないのですが……』
「セールスか?」
『アヴィシオル様の代理です』
「そうか。アヴィの代理か。慶子を呼んでくるから待て」
 フィオは二階まで駆け上がると、慶子の部屋のドアをノックする。ノックをしないと慶子は「めっ」と言って額を指先で叩くのだ。
「慶子、アヴィの代理がきてる」
「は?」
 慶子は部屋から出てきた。休みなので髪を下ろしている。
「ほしかわますみって名乗ってたぞ」
「星川?」
 慶子は暖房と電気を消すと部屋から出てきた。 
 玄関につくと覗き穴から外の様子を見て、ドアを開けた。
「あ、突然おじゃまして申し訳ございません。私、星川真澄と申します」
 小柄な少女は深々と頭を垂れた。慶子はその姿を─と驚く。
「ええと……昨日の?」
「はい。アヴィシオル様が戻られるには、まだ数日かかりますので、お荷物を受け取りにまいりました」
「あ、いや、こんなに急がなくても別によかったんですが」
「いえ、アヴィシオル様がお世話になっているお礼と、ご挨拶も兼ねています」
 慶子は困ったような顔をした。笑ってはいるが、困っている。
 フィオはリビングへと戻り、ゲームを消して、カップを用意した。コーヒーと紅茶と緑茶とほうじ茶と、どれがいいのだろうか。
「慶子、お茶は何がいい?
 相手によってその種類を見極めねばならないらしく、フィオにはまだ難しくて判断がつかなかった。どうでもいい客は何も出さなくていいらしいが、礼儀正しくやってきた相手には礼儀をもって返さなければならないそうだ。
「フィオはいいから、部屋に行ってなさい」
「いえ、少々ご挨拶に伺っただけですので、天使様もご一緒に。そうだ、途中でケーキを買ってまいりましたの。どうぞ皆さんでお召し上がりください」
「いえそんなおかまいなく。さあ、こんなところで立ち話もなんですから、どうぞお上がりください。あ、お付きの方も車では何ですから」
「いえ、彼は仕事があるので」
 そんな話をしながら、慶子は真澄を家に上げた。


 星川真澄という少女を表現するなら、『良家のお嬢様』だった。慶子も世間ではお嬢様扱いされるから、それとはまったく種が異なる。格式の高い家柄──世が世ならお姫様的な高貴な雰囲気を持つ清楚なお嬢様である。
 他の言い方をすれば、いかにもアヴィシオル好みだった。緑の黒髪に、コートの上からでも分かる胸。
 慶子の理想的な姿がそこにはあった。まさに理想だった。
「星川さんはコーヒーと紅茶、どちらがお好みですか?」
 慶子はキッチンに立つと、念のために真澄に問う。
「いえそんな。東堂様にそのようなことをさせるわけには」
「じゃあ、コーヒーでいいですね」
 真澄の言葉は聞かずに、慶子は勝手にコーヒーメーカーを取り出し、気に入りのブレンドコーヒーをたてる。
「フィオ、ケーキがあるそうだから、お皿出して」
 ディノはすでにテーブルを拭いたり、ゲームを片付けたりと仕事をしている。最近めっきり主婦になっているのだが、気にしないに越したことはないだろう。働きに行けというには、フィオを残すのが不安すぎる。本人が忘れているが、フィオは追われている身なのだから。
「わたしもお手伝い致します」
「お客さんは座っていてください」
「そんな、樹様の婚約者にそのようなこと」
「違うっ!」
 反射的に慶子は彼女に怒鳴りつけていた。
 よりにもよって、なぜ樹でなければならないのか。大樹なら百歩譲って仕方がないと許せるが、樹とは何の関わりもないのだ。
「……違……う?」
「あの男とは一切関係ないわよ。どこからそんなデマが流れたの!?」
「では……大樹様と?」
「それも違う!」
 やはりあの時のあれが原因だろうか。大樹の家で飲んで記憶がなかった時。結果的にアヴィシオルが少し血を流していたことぐらいしかわからないが、その間に何かあったのかも知れない。
「そんな。困ります」
「なんで?」
「せっかく安心していたのに、樹様のどこが嫌なのです!?」
「顔以外の全部」
「ああ……やっぱりそうですよね」
 押しつけようとした割には、あっさりとあの男の欠点について認めた。この反応、どこかで見たことがある。
「ひょっとして……あなたも鏡華さんと同じで、樹さんの婚約者候補?」
「そんな私ごときが恐れ多い。ろくに話したこともございません。ただ、人間的に受け付けないので、万が一のことがある前にと」
「万が一のために人を巻き込まないでくれる! どーりで馬鹿丁寧だと思ったわ」
「ああ、そんな……。せっかく落ち着いたと思ったのに」
「人の犠牲で落ち着かないで」
 彼女はため息をついて座り込む。何を期待していたのやら。
 慶子はすでに完成しつつあるコーヒーのため、ミルクと砂糖を用意する。客としてのランクは冷蔵庫の中のウーロン茶で十分というものに下がったが、いれてしまったものは仕方がない。
「慶子、あの女は結局何なんだ?」
「知らない」
 落ち込んでいた真澄は顔を上げ、にこりとフィオに微笑んだ。
「で、何しに来たわけ?」
「アヴィシオル様がどのようなところに入り浸っているのか気になったからです」
 もしもフィオが他人の家に入り浸っていれば、慶子も気になってその家にお邪魔するだろう。気になるという点は理解できる。
「それに東堂様はお綺麗なので、心配で心配で」
「いやあいつの眼中にはないから。あの黒髪フェチは」
「ええ、そうはもうしているのですが、皆はやはり心配しているようです」
 あの男もよほど女癖が悪いらしい。慶子も綺麗な黒髪だったら、何かと危険が付きまとったのだろうか。身の回りには、この手の男しかいないのだと思うと、普通に一途な恋愛をしている友人がうらやましくなる。
「大丈夫よ。フィオにも変な悪さはしてないし」
「……やはり覚えていないのでしょうか」
「何を?」
「いえ、こちらの話です。ああ、そうだ。ケーキ! ここのケーキ、とっても美味しいんですよ。色々買ってきちゃいました」
 彼女は持参したケーキの箱を置き、リボンを解いて中身を見せた。色とりどりの洋菓子を見つめ、フィオが目を輝かせてつばを飲む。
「私はこのチョコレートのがいいぞ」
「はい、お好きなのをどうぞ。お皿をよろしいですか?」
 フィオは真澄に皿を足し出し、ケーキを分けてもらう。
「他にはいりませんか?」
「えと……えと、抹茶のムース!」
「あら渋い」
 客を使うのはいただけないが、本人達がいいのだからいいのだろう。フィオも人のよさそうな女性でなければこんなに甘えはしない。美人に懐きやすい気もするが、近所のおばさんにも懐いていることから考えると、やはり優しそうだったり優しくしてくれる女性に懐きやすいようだ。
 慶子はできあがったコーヒーをノリタケのカップにつぐ。
「フィオ、がっつかないでよ」
「ああ、分かっている」
 フィオは浮かれてケーキを食べ始めた。慶子はそんなフィオのためにコーヒーにミルクと砂糖を入れる。慶子自身はブラックだ。真澄も受け取ったコーヒーを直接飲む。
「ところで、アヴィシオル様はこちらでいつも何をされていますか?」
「漫画読んでビデオ見てゲームやって原稿書いてる」
「申し訳ございません。なんとお詫びを言ってよいのやら」
「そんなに畏まらなくてもいいけど。それに、それだけならもう慣れたし。カーペットを汚さず、フィオに変な事を教えず、変な物を持ち込まない限りは」
「やはり変な物を持ち込んだんですか?」
「……まあ、エロゲーを」
「なんてことをっ」
 真澄はカップを取り落としかけ、呆れたように目を伏せた。呆れるだろう。他人の、女の家にエロゲーを持ち込む男など他にいるだろうか。いないとは言い切れないが、多くはないだろう。
「早急に回収させて頂きます。ああ、姉さんになんて言おうかしら」
「お姉さん?」
「はい。アヴィシオル様の妻になります」
 慶子とディノは不運なことにコーヒーカップを口元に持ってきており、互いに噴出した。コーヒーはテーブルを汚し、わずかに慶子の黒いスカートも汚した。
「ああ、大変!」
「つ、つつつ、妻っ!?」
 スカートのことよりも、そちらの方が重要である。あの男が、妻帯者だったとは一度も聞いていない。
「妻って、結婚してるの!?」
「はい。お子さんもいらっしゃいます」
「ずげぇ」
 慶子は本人にも意味が分からない声を出す。
「な、なんて可哀想な子供達っ」
 言ったのは一気に青ざめたディノだった。
「可愛いんですよ、子供は。姉に似て黒髪で」
「そ、そーなんだ。はははは……子供いるんだ……はは……あははは……」
 慶子にそれ以上の言葉はなく、意味のない笑いを垂れ流す。
 いけない。このままではいけない。子供達のためにも。
「家で変なことしないのは子供達のためにもいいですし、明神の家で変な事をするとうちの評判に関わるのでこちらのことはとがめなかったのですが、さすがにそれは見過ごせませんね。女性の多い家に、そんなものを持ち込むなんて」
「いや人様の家に上がり込んでいる時点で止めて」
「しかし専用の部屋を借りたら、何をしでかすか分からないんですよ。女性を連れ込んだりしないとも限りません」
 つまり慶子という監視官がいるこの家は、彼女等にとって安心して義兄を預けられる場所ということか。
「この際、全部持って帰ってね」
「はい。いたしかたありません。天界の次期王に変な事を教えては、それこそ我が家の恥。帰ったら、お仕置きしておきます」
「あ、お願いします」
「ああ、来てよかった。あ、天使様。どうぞお召し上がりください」
 変な身内を持つと大変なのは、全国共通らしい。
 アヴィシオルに明神と、彼女もなかなか苦労しているようだ。

 それから数日後、家に帰るととてつもなく落ち込んだ様子のアヴィシオルがやってきて、フィオと遊んでいた。いつものえらぶった態度ではなく、哀愁すら漂う普通にいい男になっていた。
 どんな変人でも大人しくしていれば、まともに見えるのだと、このときばかりは痛感した。


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