光に満ちた日の終わり
1 クレア |
「私は何も知らぬ獣にも劣る存在でした」 幼い頃に幽閉された少女は、敵である男の大切にしていた少年にその後の人生を語る。 救いと破滅と、そして「今」への過程を。 |
2 ハロイド |
「俺にとって父親よりも父親らしく、兄よりも兄らしい存在だった。あいつのために死ぬならそれでいいと思ったし、皆もそれを望んだ」 大切な存在をなくした少年は、それを奪った、大切な人その者でもある少女と向かい合う。失った光は、決して取り戻せないことを知りながら。 救いと破滅の後に残った、小さな光を掴むため。 |
3 エイダ |
世界の色が褪せ、空から血の雨が降りそうな程の浅黒さに、美しいバラの色さえ乾きかけた血の色に見えた。 言葉を忘れた幼い少女は、白昼の悪夢にうなされる中に少年と出会う。親を亡くした子供達の、壊された大切な過去と、色あせた今。 光を拒む二人の運命は、鎖のように絡み合っていた。 (06/01/20) |
4 クインシー |
左遷された者達が、赤子を囲み国を語る。罪無き人の弱さを動かす奇跡の可能性を持つ。国を乱すことも、国を覆すことも、抑えることも可能となるかも知れない赤子。小さく無力な魔力が強いだけの赤子。 彼の妻が生んだ赤子。妻が唯一託したもの。 隠さなければならない、彼の心を占める赤子。 (07/01/21) |
以下、昔日記で書いたコメディパート。2と3の間の出来事です。
雰囲気ぶち壊しなので、自己責任でどうぞ。
おまけ1
おまけ2